咬合・顎関節セミナー

日程 2013年11月17日(日) 13:00~16:00
場所 株式会社岩瀬歯科商会 水戸支店 3階セミナー室
講師 野口 知彦 先生(水戸市開業)

【経歴】
1985年 東北大学歯学部卒
1985年 すがの歯科医院(仙台市)勤務
1992年 のぐち歯科医院(水戸市)開設
現在日本顎咬合学会評議員

演題 「咬合が人生とどうかかわっていくのか」

私たちは毎日のように診療室で「はい噛んでください」と患者さんに伝え咬合採得を行なっています。咬合を意識しない日はありません。
私は大学時代に、いわゆる咬合学について学んだ記憶はありません。全国の技工士学校では20年も前から顎口腔機能学を教えています。卒業と同時に日本顎咬合学会の前身である日本ナソロジー学会に入会し、素晴らしい先生方に色々と教えていただきました。過去のナソロジーについては誤った考え方もありましたが、ナソロジー学派が現在の咬合論を築き上げたことは事実ですし、それにとって代わる咬合論はまだ存在しないと思います。
テレビでは歯ブラシや歯磨材、キシリトールなどのCMが頻繁に流れ、国民のカリエスや歯周病に対する関心は非常に高くなっております。しかし患者さんの口腔内を診ますと、噛み合わせが正常像と大きく違うことが多いように思われます。カリエスや歯周病の病因はほぼ解明されたのに対し、咬合病についてはまだ不明な部分も多く、私達開業医がアプローチしにくい分野でもあります。しかし、咬合治療によって色々な症状が改善されることも多いのも事実です。咬合が人生にどうかかわっていくかお話したいと思います。
私たちが咬合をどのように捉えているのか、もう一度基本に戻り(Back to the Basic)皆様と考えてみたいと思います。現在私が主に行なっているスプリントの作製法と中心位の咬合採得のデモと、中心位での咬合採得の相互実習を行なう予定です。

参加人数 14名