web例会 2023.2.8 20時~

ゲームメーカーでありゲームチェンジャーとして
〜より信頼されるセットアッパーを目指した顕微鏡歯科〜

茨城県ひたちなか市  長 尾 歯 科 長 尾 大 輔

 我々歯科医師は,野球のピッチャーに例えるならば,患者の歯に初めて携わる先発(スターター)になることもあれば,抜歯して欠損補綴を行う抑え(クローザー)としての役割もある.また,中継ぎ(セットアッパー)として歯を保存していく役割も担っている.どの役割も重要だが,ときにセットアッパーは非常に困難な状況に遭遇することもある.

 2016年に,この歯は抜歯?それとも・・・? 〜他院で抜歯または治療が困難と判断された歯に遭遇〜 という演題で,難治性の症例を提示しながら,「天然歯 or 欠損補綴装置」について皆様とディスカッションさせて頂いた.今回,まずはその際に提示した症例が現在どのような経過をたどっているのかの報告をしたいと思う.次に,歯内療法後に複雑な問題を抱えた多くの歯が,なぜその問題を抱えることになってしまったのか,私なりの現在の見解を述べたい.最後に非常にシビアな条件の歯に対して行った歯内療法(Internal Apicoectomy)の症例を提示し,セットアッパーとしてどのように考え,いかに対応したのかを供覧する.本症例に対し,皆様ならばどのような判断を下し,いかに対応するのかもアドバイスいただけたら幸いである.