2019-03-06　第8回例会報告

茨城県水戸市白梅2丁目8-18　Tel. 029-225-6543

歯科医師　菊池健志　先生（常陸太田市開業）

数歯単位の部分的歯牙移動については、従来からMTM（Minor Tooth Movement）という言葉が用いられている。一方、LOT（Limited Orthodontic Treatment）は、臼歯部咬合自体は変えないでMTMよりも多数の歯牙移動を行うものとなる。全額的ないわゆる一般的な矯正であるCOT（Conprehensive Orthodontic Treatment）は、矯正専門医に依頼することが多いと思われるが、LOTはGPが取り組むべき矯正として捉えるべきと考えられております。特に歯周病由来の病的歯牙移動を起こしたケースに対しては、補綴前処置も含めて、GPが日常的に遭遇することが多いと思われる。アンカースクリュー、ユーティリティーアーチ、インビザラインなどGPが取り組みやすい内容のLOTについて検討していきたいと思います。

「デジタル印象から臨床がどう変わる？」

歯科医師　安藤智也　先生（水戸市開業）

今現在、歯科界では多くの分野でデジタル化が進んできているのはご承知の通りです。特に補綴分野ではその入り口として多くの印象用スキャナーが発売されています。口腔内に限らずラボ用スキャナーを含めると数限りない選択肢が存在します。今回は、当院で導入してきたCEREC、X5（技工用スキャナー）True Definition Scannerを臨床応用して感じた事、それぞれのメリット・デメリット等をお話しさせて頂き今後、導入を検討されている先生方の一助となれば幸いです。