『カリエスの深さと歯髄保存について考える』
高野歯科クリニック
高野柳一
患者にとって歯科医師は虫歯を治してくれる人これは当たり前のイメージです。
しかし、虫歯を治す(治療)といっても我々歯科医師にとっては様々な処置が存在しており抜歯という選択も含まれています。口腔内の状況によりますが便宜抜歯などもありますがこの場合は例外として…
すでに罹患してしまった歯牙を如何に抜歯から遠ざけていくかを考え続けることも歯科医師の仕事の一つであると考えます。抜歯の原因となるものとして根の破折がよく挙げられますがほとんどは失活歯でありいかに生活歯を残せるかという考えになると思います。
10年以上開設管理者として診療をしてきて、歯髄をのこせなかった歯牙もお恥ずかしいことに多数あります。何故歯髄を残せた歯と残せなかった歯が出てしまったのか自分なりに過去の診療を振り返りながら発表させていただきたいと思います。